犯罪件数が増え、警察が1つの事件に裂ける人員や時間は一気に減り、探偵を雇う人々が増えた。それによって探偵が事件に関わる機会が一気に増え、時に名探偵と呼ばれる人物を世に輩出する事になる。しかし、その反面、依頼により個人のプライベートに深く踏み込む探偵の中には、捜査によって得た情報を使って脅迫等する、所謂『悪徳探偵』の犯罪が増えた。
これにより、早急な法整備が進められ、遂に日本も米国に倣い、探偵の資格が法によって定められた。これにより探偵の数は一気に減り、需要と供給のバランスが崩れて一時混乱を招いたが、年を重ねる毎に資格保有者は増え、徐々に安定しつつあった。
そして、203×年。
一定の条件を満たし、審査をクリアした警察官同様の捜査の権利を与えられた【SPI】が法律で定められた。これにより日本で始めて、【警視庁特別公認探偵、SPI(スペシャルプライベートインベスティゲーター)】と言う職業が出来たのである。